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契約社員から正社員になりたい!目指す方法や志望動機の書き方も解説
雇用や収入が安定している正社員に魅力を感じ、「いつかは正社員になりたい」と思っている人は多いのではないでしょうか?契約社員から正社員を目指すには、いくつかの方法があります。今回の記事では、正社員になる方法や正社員登用試験を受ける前に確認することなどについてまとめました。現在、正社員を目指している契約社員の方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
正社員と契約社員の主な違い
そもそも、正社員と契約社員は何が違うのでしょうか?まずは、正社員と契約社員の違いについて理解しておきましょう。
雇用形態
1つめは、雇用形態です。正社員は雇用期間が定められていない無期雇用ですが、契約社員は雇用期間が定められている有期雇用です。一般的に、契約者の雇用期間は最長3年です。契約更新できるかは、企業によって異なります。
福利厚生
2つめは、福利厚生です。福利厚生には、健康保険・厚生年金・介護保険などの法定厚生と、住宅手当や通勤手当などの法定外福利厚生があります。法定厚生は、正社員と契約社員の間に差はありません。一方、法定外福利厚生は、契約社員が受けられる福利厚生に制限が付くケースもあります。
勤務地
3つめは、勤務地です。正社員は、転勤になる可能性があります。ただし、限定正社員ならば勤務地を限定できるので、転勤がありません。それに対して、契約社員は転勤の可能性は低いです。
勤務時間
4つめは、勤務時間です。正社員は基本的にフルタイム勤務で、ときに残業もあります。一方、契約社員は契約によって勤務時間が異なるのが特徴です。正社員同様にフルタイム勤務のケースもあれば、時間に融通をきかせられるケースもあります。
給与・ボーナス
5つめは、給料です。正社員は毎月基本給が決まっているので、祝日や大型連休があっても給料が変わることはありません。一方、契約社員は、時給制や日給制を採用する企業も多く、祝日や大型連休がある月は給料が少なめになる傾向があります。
また、正社員は年に数回昇給やボーナスのチャンスがありますが、契約社員は契約期間中に昇給やボーナスのチャンスはないと思ってよいでしょう。
契約社員から正社員になることは可能?
結論から言うと、契約社員から正社員になることは可能です。しかし、誰でも正社員になれるわけではなく、労働者のスキルや企業の方針次第といえるでしょう。正社員登用制度はあるけれど登用実績がない企業もあれば、正社員登用制度を公表していないものの勤務態度や実績次第で正社員に登用する企業もあります。
契約社員が正社員を目指す方法
それでは、契約社員が正社員を目指すにはどんな方法があるのでしょうか?ここでは、主な方法を5つご紹介しますので、自分のキャリアプランに合うものを見つけてください。
正社員登用制度を活用する
1つめは、正社員登用制度を活用する方法です。正社員登用制度は、契約社員など非正規雇用の労働者を正社員に切り替える制度です。契約社員は、正社員登用試験を受けることが多いです。正社員登用制度がある企業では、この方法で正社員を目指すとよいでしょう。
企業に直接交渉する
2つめは、企業に直接交渉する方法です。正社員登用制度がない企業に勤めている場合、または正社員登用制度はあるものの登用試験がしばらく先の場合は、更新契約のタイミングで、正社員になりたいと交渉してみるのもいいかもしれません。正社員同等のスキルや経験が十分にある場合、正社員に登用される可能性もあります。
契約社員として5年以上働く
3つめは、契約社員として5年以上働く方法で、5年ルールと呼ばれています。2013年に労働改正法が改正され、5年以上勤務し続けた契約社員が、「無期雇用契約に転換したい」と企業に申し出たら、企業は拒否できません。ただし、労働機関が無期雇用に切り替わるだけで、給与や勤務時間、福利厚生は今までと同じです。正社員へのステップアップの1つの方法として、検討してみるのもいいかもしれません。
紹介予定派遣制度を活用する
4つめは、紹介予定派遣制度を活用する方法です。この制度は、正社員登用を前提として、一定期間派遣社員として働く制度です。派遣期間は、最大でも半年と決められています。
勤務態度などに問題がなければ、正社員として登用される可能性は高いでしょう。派遣社員は大手企業での求人も多いため、大手企業で働きたい方にもおすすめです。
転職エージェントを活用する
5つめは、転職エージェントを活用する方法です。少しでも早く正社員になりたい場合、思い切って転職するのもよいでしょう。その場合、転職エージェントを活用する方法をおすすめします。転職エージェンシーは、希望条件やスキルに合った企業を紹介してくれるだけでなく、書類添削や面接対策などの転職サポートを行ってくれるのが特徴です。
正社員登用試験ってどんなもの?
今勤めている企業で正社員を目指している方は、正社員登用試験がどんなものか気になる方も多いのではないでしょうか?一般的に、一般常識や業務内容に関する筆記試験と面接の両方を行うケースが多いですが、十分なスキルが備わっている場合、役員面接のみのケースもあります。面接時に、志望動機や正社員への意欲などが伝えられるように、面接対策を十分に行っておきましょう。
正社員登用試験を受ける前に確認すること
正社員登用試験を受ける場合、予め確認しておきたいことがあります。以下の3つのポイントを確認し、納得した上で、試験を受けるようにしてください。
正社員登用の基準
まずは、正社員登用の基準です。選考の際、求人票に記載されていなかった追加事項や細かい条件が求められるケースもあるかもしれません。例えば、年齢制限や学歴、必要な資格などです。応募する前に、基準をもう一度確認しておきましょう。
正社員登用の実績があるか
次に、正社員登用の実績があるかどうかです。正社員登用制度があっても、実際には積極的に登用している企業はさほど多くありません。実績があるか、実績がある場合はどんな人が採用されているかを確認しておくことをおすすめします。
労働条件
契約社員から正社員になると、給与形態や待遇などの労働条件が変わります。給与形態や休日、勤務時間などがどう変わるのかを知っておくことが重要です。正社員には収入や雇用の安定などメリットがある一方で、転勤や残業などの可能性もあることも理解しておきましょう。
志望動機に書くときのポイント
正社員登用試験を受ける場合、書類選考で志望動機を書くことが多いです。書類選考を通過するには、採用担当者の目にとまる志望動機にする必要があります。
現在自分が担当している仕事
現在、自分が担当している仕事では、どんな役割を果たしているか説明しましょう。どんな業務に携わって、どんなスキルが身に付いたかを伝えるだけでなく、応募する仕事の業務内容にどうやって活かすかも説明できたらさらに良いです。
仕事に活かせる強み
仕事に活かせる強みを説明するには、必要なスキルが何かを理解することが欠かせません。例えば、コミュニケーション力や交渉力などのスキルも、仕事に活かせる強みの1つといえるでしょう。企業分析そして自己分析を行った上で、ほかの応募者と差別化できる強みをアピールしてください。
応募動機
応募動機は、採用担当者が必ず確認する項目です。志望動機は、「なぜこの企業で正社員になりたいのか」「ほかの企業ではできないことは何か」がわかるものに仕上げる必要があります。応募動機は、これまで経験してきた仕事と関連付けると、より説得力のあるものに仕上がります。
具体的なキャリアプラン
企業は、意欲がある人材を求めています。将来、どんな風にキャリアアップしたいのか、経験やスキルを活かしてどんな風に貢献していきたいのか、を明確に伝えることが重要です。キャリアプランが具体的な人は、意欲ある人材だと評価されやすいでしょう。
契約社員から正社員になれる人
正社員になりたい人すべてが正社員になれるわけではありませんが、だからといってとてもハードルが高いわけではありません。以下の4つのポイントを押さえている人は、正社員になる可能性は高くなります。
仕事に活かせるスキルや実績がある
まずは、仕事に活かせるスキルや実績がある人です。現在、スキルや実績がなくても、資格取得に向けて勉強するなど何かしら努力している人も、評価されやすいでしょう。
コミュニケーション力がある
次に、コミュニケーション力がある人です。正社員になると、周囲の人とのコミュニケーションが欠かせず、上司や取引先の人とやりとりをすることもしばしば。周囲の人とコミュニケーションでき、上司に報告・連絡・相談できる人は、重宝されます。気配り上手な人や協調性がある人も、正社員に向いていると評価されることが多いです。
明確なキャリアビジョンがある
3つめは、正社員になってからのキャリアビジョンが明確な人です。「将来は~の業務に携わりたい」「いずれは、海外でのプロジェクトにも参加したい」など、明確なビジョンがあると、正社員への意欲が伝わりやすいでしょう。
仕事に真摯且つ積極的に取り組む
4つめは、仕事に真摯且つ積極的に取り組む人です。勤務態度が良く、遅刻や突然の欠勤などもないことも重要です。さらに、仕事に対して受け身ではなく、自ら積極的に行動できる人は高く評価されます。
契約社員から正社員を目指す際の注意点
契約社員から正社員を目指すとき、注意しておきたいことが2つあります。今勤めている企業で正社員を目指す方も、転職して正社員を目指す方も、必ずご一読ください。
辞退はできるだけ控える
まず、今勤めている企業で正社員を目指す場合です。正社員登用試験を受けたものの、労働条件などに納得できず正社員登用を辞退したい人もいるかもしれません。辞退する場合は、早めにその旨を企業に伝えてください。とはいえ、正社員登用の申し入れに合意した後に辞退すると、企業に迷惑がかかってしまいます。辞退は、できるだけ控えてください。
転職回数は少なめに
次に、転職して正社員を目指す場合です。転職回数があまりに多いと、正社員の採用面接を受ける際に不利になる可能性があります。企業は、長期的に働き続ける意思がある人を正社員登用したいと考えるのが一般的です。転職を繰り返していると、採用してもまたすぐに辞めるのではないかと思われてしまうかもしれません。正社員を目指すならば、むやみに転職しないことをおすすめします。
正社員を目指すには明確なビジョンと意欲が伝わる説得力ある志望動機を
契約社員から正社員を目指すには、明確なキャリアビジョンと意欲が伝わる志望動機が必要です。たとえ現在の時点でスキルが足りなくても、勤務態度やコミュニケーション力なども評価してもらえる可能性があるので、諦めず挑戦してみてください。そして正社員に採用された後も、引き続きキャリアアップに励みましょう。