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派遣社員はデメリットが多いってほんと?派遣社員の実態を徹底解説
|派遣社員
派遣社員は、世間一般的にあまり良いイメージを持たれていません。「派遣社員はやめたほうがいい」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか?時給は高いけれど、その分デメリットが多いと考える人も多数います。派遣社員は、デメリットばかりクローズアップされがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、派遣社員のデメリットや実態、派遣社員に適しているタイプや派遣会社を選ぶポイントなどについて解説しています。派遣社員を目指している人、派遣社員という働き方に関心がある人はぜひご一読ください。
もくじ
派遣社員のデメリット
派遣社員には、デメリットがあるのも確かです。派遣社員として働きたい方は、応募前にデメリットについても理解しておきましょう。デメリットは、主に6つあります。
雇用と収入が安定しない
1つめは、雇用と収入が安定しないことです。まず、派遣社員は、労働者派遣法により契約期間が定められています。契約期間は、3ヶ月~6ヶ月のことが多いです。会社の業績が悪かったり仕事がなくなったりしたことが理由で、契約を更新できないケースもあります。
契約更新のタイミングの度に、不安に感じる人も少なくありません。また、1つの職場で3年以上働くことができないのも、派遣社員の特徴です。
不安定なのは、雇用だけではありません。派遣社員は時給制のため、収入も不安定です。休みが多い月は、その分手取りが減ってしまうのです。年末年始やGW、お盆などは手取りが減る可能性があります。
社会的な信用が低い
2つめは、社会的な信用が低いことです。正社員ならば車や家のローン審査が通りますが、派遣社員の場合、ローン審査に通りにくいです。今後、家や車の購入の予定がある場合、派遣社員よりも正社員をおすすめします。
キャリアアップが難しい
3つめは、キャリアアップが難しいことです。一般的に、派遣社員は単調で簡単な仕事が多いです。例えば、データ入力や文書のファイリング、伝票の作成などがありますが、誰でもできるルーティンワークがほとんど。責任ある仕事を任せられることはないので、仕事にやりがいを求めている人やキャリアアップしたい人は物足りなく感じるでしょう。
福利厚生が少ない
4つめは、福利厚生が少ないことです。派遣社員は、正社員のように法定外福利厚生を受け取れないことが多いです。ちなみに、法定外福利厚生とは、住宅手当や退職手当などを指します。
会社を辞めにくいことがある
5つめは、会社を辞めにくいことがあることです。確かに、契約更新のタイミングで更新しなければ辞めることは可能ですが、契約期間中に仕事を辞めることはできません。正社員は退職の2週間前に退職する旨を伝えれば、辞めることが可能です。
つまり、正社員は、辞めたいと思ったら2週間後に退職することも可能ですが、派遣社員は契約更新のタイミングまで待たないといけないのです。
有給休暇を取りにくい
6つめは、有給休暇を取りにくいことです。派遣社員の場合、「有給休暇は事前申告のみ」と決められていることがほとんど。当日の急な欠勤は有給扱いにしてもらえず、インフルエンザなどで休むときも有給が使えないこともあります。
派遣会社も派遣先も、「派遣社員にはできるだけ有給を使わないでほしい」と考えていることが多いため、自分や子どもの体調不良でも当日有給休暇を取りにくいのが現状です。
派遣社員の時給が高いのはなぜ?
派遣社員は、パートやアルバイトよりも時給が高めです。高時給に魅力を感じて、派遣社員という働き方を選択する人も多いのではないでしょうか?仕事を選ぶときの条件に、優先順位をつけるとしたら、収入を選ぶ人もいるかもしれません。
しかし、高時給というだけで選んでしまうと、入社後に後悔する可能性もあります。後悔しないようにするためにも、派遣会社の時給が高い理由を把握しておきましょう。
人材採用のコストをカットできるため
皆さんは、企業が派遣スタッフを雇う目的をご存知ですか?主な目的は、「人員が不足した際に人員を早急に補充したいから」「高いスキルを持った人材を確保したいから」です。
企業が人材を募集して採用するとなると、時間もコストもかかってしまいます。でも、派遣社員を採用すれば、必要なスキルを持った人材をすぐに確保できるので、人材採用のコストをカットできるわけです。このコストをカットした分、派遣社員に高時給を支払うことが可能になるのです。
ボーナスや昇給がないため
派遣社員は、派遣先のご厚意で稀にボーナスを受け取ることもありますが、基本的にはボーナスや昇給がありません。交通費の支給もないところも多いです。ボーナスや、交通費が時給に含まれているため、時給だけをみると高くなっています。
雇用が不安定のため
派遣は有期雇用であるため、雇用が不安定なのは、皆さんもご存知の通りです。これは、派遣先の企業にとって大きなメリットなのです。契約期間を定めておけば、一定の期間だけ必要な人員を確保できます。派遣契約が終了した時点で、継続することも可能ですが、そのまま終了にすることも可能です。雇用が不安定な分、時給が高く設定されていると考えてください。
派遣社員の実態とは
派遣社員はネガティブなイメージを持たれることも多いですが、イメージが先行していることもしばしば。実際に働いてみたら、イメージと違っていたということもあります。そこで、派遣社員の実態についてご紹介します。
仕事は簡単なものばかり?
確かに、派遣社員の仕事には、データ入力やファイリングなど単純作業も多数あります。しかし、それだけではありません。中には、自分のキャリアやスキルを活かせるような、やりがいのある仕事もあります。クリエイティブな仕事から専門職までさまざまな仕事があるのです。
派遣社員の仕事は単純作業が多いイメージですが、スキルを身に付けることで選択できる仕事の幅も広がるのです。
3年以上同じ職場で働くのは難しい?
3年以上同じ職場で働きたい場合は、紹介予定派遣を選ぶとよいでしょう。紹介予定派遣は、直接雇用を前提として一定期間派遣社員として働くスタイルです。最長6ヶ月派遣社員として働き、それ以降は会社と本人の合意があれば、直接雇用に切り替わります。
また、派遣先から正社員や契約社員への切り替えを打診されるケースもあります。派遣社員として入社しても、実績や勤務態度が高く評価されたら、社員登用される可能性もあるのです。
派遣社員に年齢制限はある?
派遣社員に年齢制限はありませんが、40代・50代になると紹介してもらえる仕事は減ってきます。よほど、高いスキルを身に付けていないと厳しいのが現状でしょう。
2007年10月から雇用対策法により、労働者の募集および採用について年齢制限が禁止されたので、以前よりはシニア世代が派遣できる場も増えています。とはいえ、目的意識がないまま派遣社員として働き続けることはおすすめしません。ライフプランやキャリアプランを意識しながら働くとよいでしょう。
給料はみんな高い?
給料は、派遣会社によって異なります。したがって、同じ職場で働いている派遣社員でも、派遣会社が違うと給料が違うということは十分にあり得るでしょう。また、未経験者の場合、低い時給からスタートすることがほとんどです。
残業はゼロが当たり前?
派遣社員は、残業がないと思っている方もいるかもしれません。しかし、派遣先の企業によっては、残業が多いところもあります。残業時間は、派遣先の会社次第といえるでしょう。ただし、残業代はきちんと支給されます。なお、残業時間の目安は、派遣会社を通じて前もって確認することが可能です。
派遣社員に適しているタイプ
派遣社員として働きたいけど、自分は派遣社員に向いているだろうかと不安に感じている人もいるかもしれません。派遣社員に適しているタイプは、主に5つあります。自分が該当するものがあれば、派遣社員に適しているといえるでしょう。
強みやスキルがある
派遣社員に求められているのは、即戦力です。したがって、強みやスキルがある人は派遣社員に適しているでしょう。仕事の選択肢が増えるだけでなく、時給も高くなりやすいです。場合によっては、正社員よりも高収入になることもあります。強みやスキルがあると、新たな職場を探すときも、比較的早く決まることが多いです。
プライベートと両立したい
プライベートな時間を充実させたいから、自分の時間をしっかりと確保したいという人は、派遣社員が向いています。正社員だと、基本フルタイム勤務で、さらに残業や休日出勤を命じられる可能性もあります。
それに対して、派遣社員は自由度が高いです。勤務地や勤務時間、職種などを選べるので、プライベートとの両立が可能です。結婚・出産などライフステージが変わっても、働きやすい環境といえるでしょう。
環境の変化を楽しめる
派遣社員は、1つの職場で働けるのが最大3年です。職場が定期的に変わるため、人間関係が固定されることがありません。ベンチャー企業に派遣されることもあれば、大企業に派遣されることもあります。さまざまな職場で働いたり、色々な人と接したいという人には、派遣社員がおすすめです。
将来やりたいことがある
派遣社員として働く人の中には、将来起業したい人や、将来留学したい人もいます。やりたいことに挑戦するのは少し先だけど、そのときに向けて稼いだりスキルアップしたりしたいという方には、派遣社員がおすすめです。
契約期間は決められているものの、更新しなければ辞められるので、期間限定で集中して働くことができます。
副業している
正社員は副業不可のケースがまだまだ多いですが、派遣社員は副業可のケースが多いです。副業は、収入アップやスキルアップに有効的な方法です。派遣社員は、プライベートとの両立が可能な働き方なので、平日夜や休日の時間を副業で有効活用したい方におすすめです。
派遣会社を選ぶときのポイント
派遣会社には、さまざまな会社があります。中には、悪質な派遣会社もあるかもしれません。福利厚生がないところや悪条件の仕事しかないところなど、派遣会社もさまざま。後悔することのないように、派遣会社を慎重に選びましょう。ここでは、派遣会社を選ぶときのポイントをご紹介します。
複数の派遣会社に登録する
派遣会社は、複数の会社に登録することをおすすめします。なぜなら、求人の幅を広げられるからです。1つの派遣会社のみだったら求人数が限られてしまいますが、複数の会社に登録することで、応募できる求人数も増えます。また、さまざまなアドバイザーの意見を聞くことができるのも魅力の1つです。
フォロー体制や福利厚生を確認する
派遣会社に登録する前に、フォロー体制や福利厚生を確認してください。フォロー体制は、就業前・終業後の両方とも必要です。
例えば、就業前のフォロー体制は、希望条件にマッチした求人を紹介してもらえるか、企業との面談対策を行っているか、などをチェックしましょう。一方、終業後のフォロー体制は、派遣先への訪問頻度や連絡方法などを把握しておく必要があります。
併せて、派遣会社の福利厚生や研修制度のチェックも忘れずに。よく誤解されやすいのですが、派遣社員が利用できる福利厚生や研修制度は、派遣先企業のものではありません。派遣社員が利用できるのは、派遣会社の福利厚生や研修制度です。
実績や求人数を確認する
派遣会社のWEBサイトで、実績や案件数を確認することも重要です。せっかく登録したのに、求人数が少なかったり、自分の希望条件にマッチした求人が少なかったりしたら、仕事になかなかつながりません。
募集内容に「長期」と書いてあるか確認する
派遣会社の中には、短期間の就業先ばかり紹介する会社もあります。そのような会社は、派遣社員を大切に扱わないことが多いです。一方、「長期」と書いてある求人は、長期間の契約が前提となっています。派遣社員を大切にする会社だと思ってよいでしょう。
良い求人を見つける方法
派遣会社に登録したものの、「なかなかいい求人が見つからない」「応募しても採用に至ることがない」と悩む人もいるのではないでしょうか?そこで、良い求人を見つける方法を2つご紹介します。
希望条件を幅広く
経験やスキルがあれば、必ず採用されるわけではありません。応募者が多い求人だと、不採用になってしまうこともあります。その場合は、希望条件を再検討してみましょう。
希望条件には勤務地や勤務時間、収入などさまざまなものがありますが、「あれは無理」「これしかやりたくない」と条件を絞りすぎてしまうと、はたらく機会を逃すことが、多くなるでしょう。
特に、スキルや経験が不足している場合、または30代や40代の場合は、条件を幅広く設定した方が仕事を見つけやすくなるでしょう。これまで興味はなかった仕事でも、未経験可の求人に着目してみるのもいいかもしれません。
スキルアップしておく
良い求人を見つけるには、スキルアップしておくことも重要です。何かしらの資格を取得しておくと、「~の資格を所有している人」と明記している求人に応募することができます。
また、希望する仕事の経験やスキルがあると、即戦力になると判断されやすいため、採用されやすい傾向があります。経理の経験があるなら簿記または経理・財務関連の検定、金融業界ならファイナンシャルプランナーなど、希望職種に有利な資格を取得しておくことで、希望条件に合う仕事を見つけやすくなるでしょう。
未経験の仕事でも、資格や講座などを活用して知識を身に付けることで、専門知識が必要な仕事に応募できる可能性が高まります。
派遣社員で失敗しない方法
派遣社員には、独自のルールや注意点があります。派遣社員を目指す人は、必ずご一読ください。
経歴やスキルに嘘をつかない
応募の際、経歴やスキルに嘘をつかないでください。登録情報は、自分から申し出をしない限り、情報がずっと残ってしまいます。毎年、登録情報が違うと、虚偽報告をする人材としてみなされてしまうでしょう。その結果、紹介する案件を制限されてしまうことになります。
同じ求人に複数の会社から応募しない
複数の派遣会社に登録している場合、同じ求人に複数の会社から応募しないでください。応募した企業には、ほかの派遣会社からも応募があることが伝わってしまうことが大半です。応募先にも派遣会社の担当にも不信感を与えてしまうでしょう。最悪の場合、破談になることもあります。
高時給の求人は避ける
高時給の求人は魅力的に感じますが、要注意です。なぜかというと、高時給の求人はブラック企業である可能性が高いからです。業務量が多いなどさまざまな理由で、人が集まらないため、高時給で人を集めようとする企業もいるのです。もちろん、すべての企業がブラック企業とはかぎりませんが、慣れるまでは「高時給求人」を避けた方が良いでしょう。
将来のキャリアプランも立てておく
派遣社員として働きながら、将来のキャリアプランを立てることも重要です。将来のことを考えずに3年毎に職場を変えて、派遣社員として働き続けると、気付いたら40代になっているかもしれません。
40過ぎてから正社員を目指すのは厳しいので、将来どうなりたいのかを考えることが重要です。正社員を目指すのもよいし、留学するまでと決めるのもよいし、キャリアプランをしっかりと立てておきましょう。
スキルアップや資格取得の講座や研修制度を設けている派遣会社も多いので、こういった制度を利用してスキルアップに努めるのもおすすめです。
最適な働き方は人それぞれ!派遣社員の実態を把握した上で将来に向けてスキルアップしよう
派遣社員にはデメリットもありますが、人によってはメリットになることもあります。派遣社員の働き方が合っているかは、ライフスタイルやキャリアプラン、スキル次第といえるでしょう。
そして、雇用の不安定や有給休暇を取りにくいなどデメリットもあるものの、高収入であることは派遣社員の大きなメリットです。特定の分野で実績やスキルを持っていれば、より高待遇で働くことも可能です。派遣会社の研修や講座なども活用しながら、現状に甘んじることなく、将来に向けてのスキルアップも行いましょう。