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生産管理の仕事を徹底解説!キャリアプランや仕事に就く方法なども紹介

仕事生産管理

生産管理は、製造業で重要なポジションといわれていますが、具体的な業務内容はよく知らない方も多いのではないでしょうか?

生産管理は、とてもやりがいがある仕事です。企業によって仕事内容は若干異なるものの、受注から納品までの製造工程全体をコントロールするのは同じです。まずは、生産管理の主な業務内容を見てみましょう。

今回の記事では、仕事において重要なことやキャリアプランなどについても解説したので、生産管理の仕事がどんなものかイメージしてみてください。

生産管理の仕事とは

生産管理は、生産計画から製品の生産まで、製造工程全体を管理します。現場で発生するあらゆるトラブルに対処しながら、納期に間に合うように、高品質なものを効率的に生産しなければいけません。

大変な仕事ではありますが、納期通り出荷できたときは達成感ややりがいが感じられるでしょう。

生産管理の目的

生産管理の目的は、「品質(Quality)」「原価(Cost)」「納期(Delivery)」の3要素を最適化することです。企業の安定には、生産活動で利益を上げることが欠かせません。

利益を上げるには、「高品質のものを、原価を抑えて、短い納期でつくること」が必要です。生産管理は、生産活動を効果的に行うことで、顧客に満足してもらえる商品づくりを実現するのです。

工程管理との違い

工程管理は、生産管理と混同されやすいですが、管理している範囲が異なります。
生産管理は、製造に関わる全ての領域を管理しますが、工程管理は、製造工程を工程ごとに細かく管理します。例えば、製造計画の計画・管理などです。つまり、工程管理は、生産管理の一部と考えてください。

生産形式の種類

生産管理の仕事は、生産方式によって異なるため、生産形式についても理解しておく必要があります。生産形式は、ライン生産・セル生産・ロット生産・個別生産の4種類。それでは、各生産形式の特徴を紹介します。

ライン生産

ライン生産とは、コンベアで製品を移動させながら、各工程に応じて組立や部品取り付け、加工などを行って製品を生産する方式です。一般的に「見込生産」と呼ばれており、大量生産に向いています。
一定の速度で稼働するため、生産量を把握しやすいのと、作業員1人あたりの業務量が少なく、スキル教育の負担が少ないのがメリットです。

セル生産

セル生産は、1人または数人の間で、1つの製品を完成させる生産方式です。この方式は大量生産には向かず、製造に高いスキルが必要な場合に適しています。
1人あたりの生産性が向上するのと、生産数の増減などの臨機応変な対応がしやすいことが、セル生産のメリットです。ただし、各従業員のスキルを見極めて、適材適所で人員配置しなければいけません。

ロット生産

ロット生産とは、一定数をまとめて生産し、在庫として保管する生産方式です。製造業で多く使われている方式で、特に食品・家電・電子機器の製造工場で採用されることが多いです。
作業の効率化や在庫量がわかりやすくなるというメリットがありますが、その一方で、ロットサイズが大きくなると過剰在庫になる可能性があります。

個別生産

個別生産とは、受注があった段階で生産手配を行い、一つひとつオーダーに合わせて生産する方式です。オーダーメイドの製品は、個別生産がほとんどといっても過言ではありません。
職人の手作業も多く、高い技術力が必須です。そのため、生産コストがかかるため、製品価格も高くなりやすいです。

生産管理の主な業務内容

製造業にはさまざまな職種がありますが、その中でも生産管理の業務数は特に多いです。ここでは、8つの業務をご紹介します。

受注管理

受注管理とは、顧客からの受注情報を管理し、製品情報や数量、納期などの注文内容を把握することです。この受注情報は、生産計画の基になるものなので、しっかりと管理する必要があります。

納品までのスケジュールを組み立てる上で、製造部門と受注情報を共有することも欠かせません。そして、受注が決定している製品の情報を分析して、正確な需要予測を行います。

生産計画

生産計画は、需要予測を基に、「いつまでに」「何を」「どのくらい」生産するのか計画を立てます。必要な資材・設備・人員などを考慮して、計画通りに生産できるようにスケジュールを立てますが、無理や無駄のないことが必須です。

ムリのあるスケジュールだと、品質低下・納期遅延につながりやすいし、計画にムダが多いと過剰在庫を抱えやすくなってしまいます。

材料の調達

生産に必要な原材料や部品の調達、購買の計画が主な業務です。生産計画通りに納品できるように、スケジュール、量の原材料の調達を管理します。原材料の仕入れコストを抑えたり、仕入れ先を選定したりする工夫も必須です。

仕入れは、ただ低コストになればいいわけではありません。品質が良いものを低コストで調達できるかは、材料の調達担当者にかかっているので、きわめて重要な業務です。

取引先との交渉

取引先との交渉も、生産管理が行います。納期や価格などについて交渉するとき、取引先・自社の両方にメリットを確保しなければいけません。

ときには無理なお願いをされることもあり、会社と取引先の板挟みになることもあります。生産管理は、交渉力が求められる仕事といえるでしょう。

工程管理

工程管理は、生産計画で決めた工程をさらに細分化して、より具体的な工程計画を立てるのが仕事です。工程ごとに手順を提示したり、各工程の進捗状況や設備の負荷状況などをリアルタイムで管理したりします。

必要な資材や設備の確保、人員の配置などあらゆる工程にかかっている時間を確認・整理し、製造工程を予定通りに進めなければいけません。製品の不具合に早期に対応するのも、工程管理の仕事です。

品質管理

品質管理では、生産された製品の品質を管理します。製品の品質は、顧客の信頼につながります。品質が悪かったら、顧客の信頼を失ってしまう恐れがあります。そこで品質管理が、各工程で適切な手順を踏んでいるか、完成品に不備がないかチェックするのです。
さらに、不良品やクレームへの対応も、品質管理の業務の1つです。不良情報を共有し、分析・改善を繰り返して、顧客満足度の向上につなげていきます。

在庫管理

在庫管理では、各工程で発生する在庫を適切に管理します。在庫が多すぎるとキャッシュフローに悪影響をもたらし、逆に在庫が少なすぎると計画通りの生産が実現できません。

在庫を適切に管理するには、適切な出荷指示と納品管理、物流の手配、在庫状況のリアルタイム把握などが必須です。在庫状況を正確に把握するには、「何が」「どこに」「どれくらい」在庫があるのか、在庫を見える化することが欠かせません。

原価管理

原価管理は、企業の利益を確保するために、製品やサービスの生産に関する原価を管理することです。製品の製造に必要な材料費や加工費などのコストを把握した上で、比較・分析を行います。

例えば、各原価項目の予算と実績原価の比較をしたり、過去実績を分析したり、さまざまな視点から原価を管理します。また、原価を抑えるための取り組みを行うのも、原価管理の仕事です。

生産管理の仕事において重要なこと

生産管理は、業務数が多い分、取り組むべき課題も多いです。この仕事で大切なのは、課題が何かを把握した上で、適切な対策を取ることです。そして、生産管理の仕事をする上で、頭に入れておきたいことが8つあります。

迅速な情報収集

生産管理は、生産計画に則って生産活動をマネジメントしますが、計画そのものの精度も重要です。高精度の計画でないと、業績を最大化することは難しいでしょう。

では、計画の精度を上げるには、何が必要なのでしょうか?それは、情報収集です。過去のデータや類似マーケットの状況など活用できるデータなどの情報を集め、需要予測をして、生産計画に落とし込むことが重要です。

そして、情報収集は、時間をかければいいわけではありません。迅速な情報収集を心がけましょう。

あらゆる可能性を考えておく

どんなに万全な生産計画を立てても、100%予定通りに進むことはないと考えておいた方がよいでしょう。

従業員が体調不良で休んでしまったり、注文の変更があったり、または原材料の調達が遅れているなど、さまざまなトラブルが発生します。

あらゆる可能性を想定して、余裕をもって計画・管理することで、トラブルが発生しても慌てることがありません。何か問題は何か、各工程の進捗状況をこまめに確認することも重要です。

外部環境の影響も大きい

生産活動する際は、外部環境も考慮することが必須です。生産活動は、材料の調達先や販売状況など、さまざまな外部環境の影響も受けます。自社だけに目を向けるのではなく、外部環境も考慮することで、マネジメントをより柔軟にこなせるようになるでしょう。

業務の標準化

業務効率を改善するには、業務の標準化が必須です。業務フローを作成して業務を可視化したり、マニュアルやシステムを導入したりして、業務の標準化に取り組みましょう。
業務が標準化すると、製造ラインや部門ごとの生産負荷も標準化しやすくなります。そして、従業員や部門間の不公平がなくなり、みんなが気持ちよく働ける職場になるのです。

PDCAサイクルを意識する

業務を円滑に進め、成果を出すために、「PDCAサイクル」を意識しましょう。「PDCAサイクル」は、「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)」を繰り返して、業務を継続的に改善する管理方法のことです。

生産管理でPDCAサイクルを上手に回すには、まず、現状を把握することが重要です。そして、目標を細分化して生産計画に落とし込むと、PDCAサイクルが動きます。目標設定が明確になると、計画・実行で終わらず、評価・改善に繋げることができるでしょう。

システムやツールを活用する

生産管理では、システムやソフトウェアの活用も必須です。業務を効率化するには、生産管理システムやERPなどを活用することをおすすめします。

マネジメント時に抜け漏れを防げる上に、社内での情報共有もスムーズになるでしょう。ただし、システムやツールを導入する際は、目的とゴールを明確にしておくことが必須です。

各部門との連携

現場の進捗を把握する上で、各部門との連携も必要です。現場で何か問題がないか確認したり、トラブルが発生したときは、工程の組み換えや新たな工程指示などを関係部署へアナウンスしたりもします。
生産管理は、各部門の架け橋のような役割です。日頃から各部門とコミュニケーションを積極的に取ることで、スムーズに連携しやすくなるでしょう。

管理する範囲を確認する

生産管理は、会社によって、管理する範囲が異なります。自社の生産管理では、どこまで管理すればよいのか、しっかりと認識することが重要です。業務の改善に取り組むときは、すべてを一気に改善するのでなく、段階的に進める方が、部門や業務に影響が出にくくなります。

トレーサビリティの確立

製品の品質向上において、トレーサビリティを確立することが大切です。トレーサビリティは、「いつ」「どこで」「だれが作ったのか」を明確にし、原材料の調達から生産・流通・販売に至るまで追跡可能にすることです。
万が一、不良品が出てしまった際に、製造工程や流通経路を追跡することで、原因を特定します。流通経路や産地が明確になると、消費者からの信頼も得やすくなるし、顧客満足度の向上にもつながります。

生産管理のキャリアプラン

生産管理は、交渉力や情報分析力、コミュニケーション力やマネジメント力などさまざまなスキルが必要な仕事です。この仕事で経験とスキルを積み重ねることで、さまざまなキャリアアップの可能性があるでしょう。主なキャリアプランは、以下の3つです。

グループリーダーや主任になる

1つめは、グループリーダーや主任になるというプランです。グループリーダーは各チームをまとめる役割で、主任はグループリーダーをまとめる役割です。どちらも情報収集や仕事の効率化が必須ですが、主任の方がより広範囲の情報を収集する必要があります。

管理職になる

2つめは、管理職になるというプランです。係長・課長・部長・工場長の順に昇進するのが一般的です。管理職になると、現場にはあまり出ません。デスクワークが中心になります。

ベテラン管理者やマネジメントになる

3つめは、ベテラン管理者やマネジメントになるというプランです。ベテランの生産管理者としてノウハウを積み上げるキャリアプランもあれば、マネジメント職に異動して、各工程や品質、コストなどデータを中心とした幅広いマネジメントを担当するというキャリアプランもあります。

海外赴任する

4つめは、海外赴任するというプランです。海外にも生産拠点がある企業の場合、海外赴任するという選択肢もあります。語学力は必須で、さらに現地の文化や価値観も理解する必要があります。

海外では、業務の目的を共有して、率先して仕事しなければいけません。習慣の異なる現地スタッフを動かすのは、大変なことです。

しかし、さまざまなハードルを超えて、海外で結果を残せたら、国内に戻ってきたときにキャリアアップのチャンスが期待できるでしょう。

転職する

5つめは、転職するというプランです。生産管理で培ったスキルは、さまざまな職種で活かすことができます。例えば、開発職やコンサル職などがおすすめです。開発職では、計画策定や課題の明確化などのスキルが活かせるでしょう。

また、コンサル職では、クライアントの課題を明確にし解決法を見出すことができます。同じ職種でなくても、生産管理のスキルを活かせるチャンスは大いにあるので、転職を検討してみるのもいいかもしれません。

生産管理の仕事に就く方法

この仕事は、即戦力を求められることが多いため、未経験者での求人は少なめです。しかし、将来性がある若手人材の募集も一定数あります。それでは、この仕事に就くにはどのような方法があるのかご紹介します。

異動を申し出る

自社に生産部門がある場合、異動を申し出るという選択肢もあります。異動希望の方は、社内公募制度や社内FA(フリーエージェント)を導入しているか確認してみてください。

資格を取得する

未経験でも、資格を取得しておくと、採用される可能性が高くなります。具体的には、生産管理プランニングや生産管理オペレーション、中小企業診断士などの資格です。

生産管理プランニングは、生産ラインの流れを管理するための資格で、設備管理や設計管理、生産システムなどを学べます。

一方、生産管理オペレーションは、生産システムを運用面からサポートするための資格で、設備管理、資材の購入や製品開発などを学べます。

そして、中小企業診断士は、中小企業の経営診断・助言を行える専門資格です。国家資格で、難易度は高めですが、この資格を持っていれば生産管理の仕事に役立つのでおすすめです。

転職エージェントに登録する

生産管理は、社内で人材を調達することも多いため、求人数があまり多くないのが現状です。

しかし、転職エージェントに登録すると、生産管理の経験がなくても活かせるスキルがあれば、採用につながるチャンスがあります。また、一般公開されていない非公開求人も転職エージェントに多いので、生産管理の仕事を見つける可能性も高いです。

生産管理は製造の要!やりがいのある仕事をこなしてキャリアアップしよう

生産管理は、企業において重要な役割を果たしています。さまざまな業務を担当するだけでなく、トラブルも多く大変ですが、やりがいのある仕事です。納期通り出荷できたり、工場の生産性向上に貢献できたりすると、達成感を得られるでしょう。

未経験でも、仕事に活かせる資格がある場合や、年齢が若い場合は、採用されるチャンスもあります。「仕事を通じて成長したい」という方は、ぜひ生産管理の仕事に挑戦してみてください。


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