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契約社員でも住宅ローンを組めるの?
主な利用条件や審査項目などを解説
「家を購入したいけど、契約社員でも住宅ローンを組めるのだろうか?」と心配している方も少なくありません。
契約社員は住宅ローンを利用したくても、ハードルが高いのではと思われがちです。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
今回の記事では、住宅ローンの利用条件や手続きの流れ、契約社員におすすめの住宅ローン、審査を通るためのポイントなどについて解説します。
今後、住宅ローンを利用する予定がある契約社員の方は、ぜひご一読ください。
もくじ
契約社員も住宅ローンを組める?
結論から言うと、契約社員も住宅ローンを組めます。
しかし、正社員と比べると収入が不安定なことが多いため、申込条件や審査が厳しいことが多いです。
住宅ローンは返済期間が長い上借入金額が大きいため、金融機関によっては安定した職業以外を敬遠するかもしれません。
特に大手の金融機関は、貸し倒れのリスクを避ける傾向があり、契約社員が住宅ローンを組むのは難しい傾向があります。
住宅ローンの主な利用条件
住宅ローンの利用条件は、主に2つあります。安定且つ継続した収入と、年収です。
安定且つ継続した収入
安定且つ継続した収入を、住宅ローンの利用条件にしているところは多いです。
契約社員でも、安定且つ継続した収入があれば問題なく、住宅ローンを利用できるケースもあります。
年収~万円以上
利用条件で、年収を厳しくチェックする銀行もあります。
年収制限はケースバイケースで、例えば年収200万以上のところもあるし、前年度の年収が400万以上のところもあり、さまざまです。
契約社員におすすめの住宅ローン
住宅ローンにはさまざまな種類があり、申し込み要件や審査基準も異なります。契約社員でも審査に通りやすい住宅ローンには、どんなものがあるのでしょうか?
まずは、都市銀行と地方銀行のどちらが良いか説明した上で、おすすめの住宅ローンであるフラット35について解説します。
都市銀行と地方銀行どちらが良い?
銀行には都市銀行と地方銀行がありますが、契約社員が住宅ローンの審査に通りやすいのは地方銀行です。
それでは、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
まず、都市銀行は契約者向けのサービスが充実しており、全国で利用できるのがメリットです。
さらに、金利が優遇されるプランやサービスも充実しています。
一方、デメリットは、申込者の勤務先や年収によって金利が異なったり審査基準が厳しくなったりすることです。
では、地方銀行はどうでしょうか?
申込者や勤務先や年収には柔軟に対応してくれることが多く、正社員以外の人も利用しやすいのがメリットです。
しかし、融資対象エリアが限定されている分、金利も若干高くなりやすいのがデメリットです。
フラット35
フラット35は、契約社員でも組みやすい住宅ローンとして人気です。
住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供しているもので、審査項目に、雇用形態や勤続年数が含まれていません。
したがって、契約社員だけでなく派遣社員やパート、アルバイトでも利用可能です。
転職したばかりの人や、勤続年数の短い人にもおすすめです。
全期間固定型の金利で、対象となる建物の耐震性能や断熱性能などに一定の条件があります。
金利の優遇プランは申込者の勤務先や年収ではなく、建物の品質によって適用金利が変わります。
借りられる金額は、直近1年の収入次第です。
一般的に、住宅ローンを組む際は、ローン返済中に契約者の命に万が一のことがあった場合に保険金で残りの住宅ローンが弁済できる「団体信用生命保険」への加入が必須であるケースが多いですが、フラット35の場合は加入が必須ではありません。
任意での加入なので、健康状態に不安がある人でも加入することが可能です。
フラット35のデメリットは、変動型と比べて金利が高めということです。
住宅ローンの借り換えはできる?
住宅ローンを借り入れたものの、金利の負担を抑えるため途中で借り換えることは可能なのでしょうか?
借り換えるということは、新たな貸し出しが発生するということです。
契約社員の場合、審査に通るのはそう簡単なことではないかもしれませんが、安定した収入がある方または返済を滞納したいことがない方は、借り換えに挑戦してみるのもいいかもしれません。
住宅ローンの手続きの流れ
住宅ローンを利用するには、審査のほかにいくつかの手続きが必要です。
具体的には、住宅ローンを事前申し込みしたら、まずは仮審査を受けます。
仮審査に通った場合、正式な住宅ローンの借り入れ申し込みを行ってから本審査です。
本審査も通った場合、いよいよ住宅ローン契約になります。
この契約が完了したら、物件の引き渡しと同時に、銀行に借りたお金が指定口座に振り込まれます。
審査にかかる日数
それでは、住宅ローンの審査にはどのくらい日数がかかるのでしょうか?
まず、仮審査は大体約1週間ですが、銀行によっては1〜2日のこともあります。
次に、本審査です。銀行ならば約1週間ですが、フラット35ならば約2週間かかります。
すぐに審査結果が出るケースもあれば、審査に時間がかかるケースもあります。
住宅ローンの審査項目
住宅ローンは借り入れる金額が大きいため、厳格な審査を通る必要があります。
申し込み時に行われる審査の項目は、主に8つです。
これらは、大体どの金融機関でも必須の審査項目なので、しっかりと確認しておきましょう。
健康状態
住宅ローンの審査では、基本的には健康診断証明書などの提出は必要ありません。
健康診断証明書が必要になる稀なケースは、1億円など借入金額が超高額なケースや、疾病保障特約付きの団体信用生命保険に加入するケースなどです。
また、持病がある人または3年以上前に病気を発見し治療が3年以内に終了していない場合は、告知義務があります。
借入時の年齢
借入時の年齢は、「満20歳以上、満71歳未満」のケースが多いです。
20代で借り入れた場合、勤続年数が短く年収もまだ低いため、希望借入金額が融資されないこともあります。
ただ、完済時年齢が50代や60代と早く、健康状態も比較的良好なのはメリットといえるでしょう。
反対に、借入時の年齢があまりに高いと、借入期間は必然的に短くなるため、毎月の返済額が大きくなってしまいます。
審査は通過しても、年齢によっては希望金額を借りられないこともあるでしょう。
さらに健康面で問題があると、住宅ローンを利用できないこともあります。
したがって住宅ローンの借り入れは、できるだけ早めに行うことをおすすめします。
完済時の年齢
完済時の年齢は「80歳」としている金融機関がほとんどです。
一般的に住宅ローンの最長借入期間は35年ですが、完済時の年齢が決まっている場合の借入期間は「完済時の上限年齢-借入時の年齢」と計算します。
例えば、完済時の年齢が「80歳」で、借り入れたのが55歳の場合、借入期間は25年になります。
年収
年収は、申込者の返済能力の判断基準として重要なものです。
年収を基に、年間の返済割合を確認しますが、この割合が高すぎると審査に不利になることが多いといわれています。
また、自営業や派遣社員・契約社員など非正規雇用の場合は、年によって年収に差が出ることがあるため、審査に通りにくいこともあります。
勤続年数
かつては勤続年数3年以上が必須といわれていましたが、近年は1年や2年程度でも問題ないことがほとんどです。
契約社員の場合、契約期間が満了するたびに勤務先が変わるよりも、ずっと同じ会社で働き何度も契約更新している方が、審査では有利になるといわれています。
また、勤務先が大手企業だったりキャリアアップで収入が増えたりする場合は、勤続年数が短い契約社員でも不利にならないこともあるでしょう。
転職先企業の成長性や経営状態が良いときも、審査に通りやすくなります。
担保の評価
金融機関が融資をする際には、担保の評価が必須です。
これは、融資を申し込んだ人からの返済が滞った場合、設定した担保を売却して融資額を回収するのが目的です。
担保には、主に人的担保と物的担保の2種類があります。
人的担保は保証人や連帯保証人のことで、申込者が返済できなくなったときに返済を保証する人のことで、物的担保は家や土地などの不動産を指します。
ちなみに、住宅ローンの担保は物的担保が多いです。
住宅ローンの審査時には、担保にする不動産が融資額に見合う価値があるか評価します。
物件の担保価値があまりに低い場合は、融資されなかったり借入可能な金額が減額されたりすることもあります。
返済負担率
返済負担率とは、収入に対する返済額の割合のことです。返済負担率は、約3割で設定されることが一般的です。返済するものつまり負債には、住宅ローンのほかに車のローン、カードローン、ブライダルローン、奨学金や教育ローンなども含まれます。
これらすべての返済額が年収の3割以下になっていないと、審査に通りにくいでしょう。
自己資金の有無
自己資金は、少しでも多くある方が有利になります。
自己資金がある人は、借入金額を抑えることも返済比率を低下させることも可能なので、審査に通りやすいです。
審査を通るためのポイント
住宅ローンの審査の審査項目がわかったところで、次に審査を通るための対策をご紹介します。
契約社員は審査が厳しい傾向があるので、しっかりと対策をしておきましょう。
頭金を多めに用意
頭金は、できるだけ多く用意することをおすすめします。
頭金を多めに支払うことで、借入金額を減らすことができます。借入金額が減ると、返済比率や返済負担割合も抑えられるので、審査に通りやすくなるでしょう。
一般的に、頭金は物件の2割程度がよいといわれています。
契約社員の場合、できたら2割以上払えるとよいでしょう。ちなみに、頭金には仲介手数料やローン保証料などの諸費用を含みません。
勤続年数は3年以上に
勤続年数も、審査通過のための重要なポイントです。できたら勤続3年以上が望ましいです。
もし、転職したばかりなら、勤続年数が3年以上になってから住宅ローンに申し込む方がいいかもしれません。
ただし、転職先が大手企業だったりキャリアアップのための転職だったりしたら、審査に通ることもあります。
また契約社員でも、継続雇用の実績があれば、審査に通りやすくなるでしょう。
親子ローンやペアローンを利用
単独での支払いが難しい場合は、親子ローンやペアローンを利用する方法もあります。
夫婦で住宅ローンを借入するケースは、主に3つあります。ペアローン、収入合算の連帯保証型、収入合算の連帯債務型です。
夫婦の年収を合算すると、借入金額も高くなるし審査も通りやすくなるでしょう。
住宅ローンを申し込むときの注意点
住宅ローンを申し込む際に、いくつか気を付けたい点があります。
申し込んでから後悔することがないよう、ここで注意点についてしっかりと理解しておきましょう。
借入条件を確認する
借入条件は金融機関によって異なるので、申し込む前にしっかりと確認する必要があります。
不明点があれば、メールや電話で問い合わせて確認しましょう。
正社員と偽らない
契約社員だと審査が厳しいからといって、絶対に正社員と偽ってはいけません。
万が一、雇用形態や勤続年数を偽って申告すると、金融機関は債務回収の必要があると判断し、一括返済を求めます。
一括返済できないと、最悪の場合自己破産になることもあるので、十分に気を付けてください。
多数の審査を同時に出さない
ローンの申し込みをすると、個人信用情報機関へ滞納履歴や照会の履歴がないか問い合わせが行われます。
多数の審査を同時に出すと、金融機関に伝わってしまいます。
過度な審査申し込みの履歴は信用力がないとみなされ、審査に通らない可能性があるでしょう。
借入金額は無理なく
借入金額は、大きくしすぎないことがポイントです。
特に、契約社員の場合、年収に対して借入金額が大きいと返済負担率がオーバーしやすいので、気を付けましょう。
毎月、無理なく支払える金額に設定してください。
他のローンを整理
住宅ローンを借り入れる前に、他のローンを整理しておくことが重要です。
例えば車のローンの返済やクレジットカードの支払いなどを滞納していたら、ブラックリストに登録されてしまいます。
一般的にその情報は5年間残るので、住宅ローンの審査が厳しくなるでしょう。
滞納しているものがあればすぐに支払うようにしてください。
さらに、他の借り入れで返済できるものは、すべて返済しておきましょう。
もちろん、他に借り入れがあっても十分な収入があれば、審査に通ることもあります。
住宅ローンを組めなかったときの対処法
住宅ローンを組めなかった場合は、別の方法を試してみましょう。
ここでは、4つの方法をご紹介しますので、自分に最適な方法があれば実践してみてください。
審査に落ちた理由を融資担当者に尋ねる
住宅ローンの審査に落ちた理由は、金融機関から教えてもらうことはほとんどないでしょう。
しかし、融資担当者によっては、落ちた理由をそれとなく教えてくれることもあるかもしれません。
また、担当者によっては、審査に通りやすいよう適切なアドバイスをしてくれることもあるでしょう。
正社員を目指す
住宅ローンの審査で有利になるよう、正社員を目指すのも1つの方法です。
契約社員として3年以上勤務してから正社員になると勤続3年の正社員になるので、住宅ローンの審査で有利になるでしょう。
Eスタッフでは正社員として雇用し派遣しているため、1つの派遣職場が終了しても次の職場を紹介することが可能です。
派遣社員であっても月給制を採用しているから、安定した給与なのもポイントです。
住宅ローンを組みたい方にとっても、有利な条件となるでしょう。
また、配属先の仕事をずっと続けることも、未経験から新しい仕事に挑戦することも可能です。
年2回のプチ賞与や退職金制度(3年以上の勤務に限る)もあるほか、福利厚生も充実しています。
地元企業を応援していることから、派遣先への転籍についても実績多数です!
現金で物件を購入する
現金で購入できる価格の安い物件を、現金で購入するのもおすすめです。
駅から離れた物件や築年数の古い物件などは比較的安いので、十分な貯金がある方や親から資金援助してもらえる方は現金での購入を検討してみてもいいかもしれません。
タイミングを見て再度挑戦
タイミングを見て再挑戦するのも、おすすめです。
勤続年数が長くなり年収がアップしてから再度申し込んだり、頭金をできるだけ貯めておいたりするなど、できる限りの準備をして臨みましょう。
申し込む前に有利な条件になるよう十分に準備しよう
契約社員だからといって、住宅ローンを諦める必要はありません。
しかし、無理な条件で住宅ローンの審査に通っても、毎月の支払いが大変になってしまいます。
大事なことは、毎月無理なく返済できるかということです。
まずは、審査に通るためのポイントを理解して十分な準備をした上で申し込み、毎月無理なく返済していきましょう。